TikTokがついに「投げ銭」機能を2021年から開始。ライブ配信者の“収益化”元年に?

ショートムービーアプリ「TikTok(ティックトック)」は2021年1月後半から、TikTok内のアプリ内でギフティング機能(通称「投げ銭」)の提供を開始する予定だと明かした。12月6日にTikTok上でライブ配信されたクリエイターズイベント「TikTok CREATOR'S LAB. 2020 -REFLECTIONS-」で発表された。
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この投げ銭機能は、7月から開始しているライブ配信機能「TikTok LIVE」上で使えるもの。「TikTok Live」は国内の人気クリエイター2000人からスタートしており、順次対象を拡大中だ。期間限定で吉本興業所属の芸人たちが日替わりお笑いライブを配信する「よしもとTikTok LIVE」など、著名人によるアカウント開設も目立つ。
投げ銭機能の追加により、ライブ配信者はTikTokユーザーから直接、収益を得られるようになる。
ライブ配信のギフティングに関しては、インスタグラムも2020年10月にライブ配信者が収益を得られる仕組みを日本でも試験的に導入しているが、TikTokもそれに続く流れだ。
「投げ銭」機能、日本国内のライバルの状況
なお、すでに日本には投げ銭ができるアプリやサービスが多数存在している。
YouTubeのライブ配信「YouTube LIVE」では「スーパーチャット機能(通称:スパチャ)」で配信者に直接投げ銭することができる。他に投げ銭機能があるライブ動画配信アプリとしては「17LIVE(イチナナ)」「TwitCasting(通称:ツイキャス)」、「SHOWROOM(ショールーム)」、「ニコニコ生放送」などがある。
2020年、TikTokからは楽曲のバイラルヒットをきっかけに多くのヒットアーティストが誕生した。紅白歌合戦に出場を決めた瑛人が歌う『香水』や、デビュー曲『夜に駆ける』がTikTokでの関連動画の視聴回数5億回に上ったYOASOBIはその典型だ。
ユーザーがアーティストを直接支援できるようになることで、今後は新たな「TikTokファンコミュニティ」が生まれることになるのかもしれない。
(文・西崎圭一、編集・西山里緒)

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