ネット通販市場の拡大に伴ってトラブルも増加している。トラブルは様々で、代金を支払ったのに商品が送られてこない、実際に送られてきたのは粗悪な商品だった、クーリングオフ関連、返品送料負担のトラブル、販売会社と連絡が取れない、宅配に関する苦情、ニセの不在メールに関連した詐欺、その他である。
このうち物流に関わる宅配関連の問題、とりわけ「置き配」と盗難のリスクについて見ることにしよう。
これから年末にかけては宅配荷物が増加する。国土交通省の「トラック輸送情報」の2019年度の宅配便取扱個数(調査対象14社)を月別に比較してみると、12月が一番多く年間取扱個数の10.8%を占める。次は7月で9.3%となっている。これは中元、歳暮の時期に宅配荷物が増加することを表している。
反対に取扱個数が最も少ないのが2月で、年間取扱個数の7.4%に過ぎない。同年度内のボトム(2月)とピーク(12月)の取扱個数を比較すると、その差は約46%もある。
これは宅配便事業者の実績から傾向を見たものである。その他にもネット通販会社が宅配便事業者以外の運送事業者に委託して配達している荷物もある。だが、年末の12月に宅配荷物が増加するという傾向に変わりはない。
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