中国のウェブメディアが、肥薩おれんじ鉄道に勤める同国出身の文武雅人さん(39)を主人公にしたドキュメンタリーを制作する。日本に住む中国人らにスポットを当てた人気ネット番組。出水市での仕事や暮らしぶりを、鹿児島のPRも交えて紹介する。
【写真】肥薩おれんじ鉄道の車両を撮影クルーに説明する文武雅人さん(中央)=出水市上鯖渕
「南京和之夢文化伝播」のネット番組「私がここに住む理由」。これまでに230本以上を配信し、総再生回数は6億回に上るという。県と県観光連盟の海外メディア招請事業で、日本在住のクルー3人が12月2日まで4日間訪れた。
中国吉林省出身の文武さんは2006年に鹿児島大学に留学した後、日本国籍を取得。肥薩おれんじ鉄道入社8年目で、営業課の係長として海外セールスや旅行商品の開発を手掛けている。
11月30日は、文武さんの出勤風景のほか、社内会議や車両基地を案内する姿を撮影した。ディレクターの穎川良彦さん(28)は「鹿児島は観光資源が多く、落ち着いた雰囲気」と話した。1、2日は休日シーンの撮影で、垂水市新御堂の千本イチョウや鹿児島市の鹿児島中央駅などを回った。
編集が終わり次第、年内にも配信される。文武さんは「クルーと観光地を回れて楽しかった。番組が鹿児島のアピールになって、観光客が増えてくれたら」と期待した。
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